2月11日~17日まで北海道・札幌市のどうぎんカーリングスタジアムで第36回全農日本カーリング選手権が開催されました。
昨年2月のピョンチャン五輪で日本女子(ロコ・ソラーレ)が銅メダルを獲得し、そして「そだねー」が流行語大賞を獲得してオリンピック前後では環境が全く変わったカーリング。その中での大会ということで試合もさることながら、『注目度』がある意味注目の一つでもありました。
それは大会前からありました。YouTubeのチャンネル登録が以前とは比べ物にならないぐらいあったのです。倍どころではなく桁が違いました。関係者はそれだけでも驚きを隠せず、どうなるんだろうと思っていました。
そして大会が開幕。我々が放送した開幕戦、コンサドーレ対チーム東京。以前なら生配信でご覧になっていた方は2桁が精いっぱい、だいたい20~40人ぐらいでした。しかし今回はなんと最終的には600人を超えていたのです。たった600人とお思いかもしれませんが関係者からすればもう快挙の何物でもありません。
さらに次のロコソラーレ対中部電力ではなんと2000人!!失礼な言い方かもしれませんが、「平日の昼間にどれだけ見てるねん」というのが正直な感想です。
確かに両チームとも日本選手権優勝チームでロコソラーレはメダル獲得後日本では初めての公式戦。さらに最終的には決勝で戦ったわけで注目度は高かったとはいえ、この数字は・・・まったく予想できず・・・。(そのあとの数字もすごいことに)
その後も男子はコンサドーレなど強豪チームの試合は1000人を超えることも。そしてほかの試合でも最低でも300人は見てくれていたようです。
改めて見ていただいた方ありがとうございました。
今大会は選手の皆さんが口を揃えて「いい氷」ということを話していました。一般的にカーリングで「いい氷」とよばれるのは”曲がる氷”のことで適度に曲がると、試合も面白くなります。
今大会は私もあまり見たことがないくらい曲がる氷、しかもちゃんと曲げないと曲がらない氷ということで、技術を持っているチームじゃないとストーンをうまく置けない氷でした。
優勝したのは男子はコンサドーレ、そして女子は中部電力でした。2チームとも勝つべくして勝ったという印象でした。
コンサドーレは予選リーグで札幌国際大学には敗れたものの7勝1敗で2位通過。1位・2位戦で予選で敗れた札幌国際大学に快勝して、決勝では3位・4位戦、準決勝を勝ったチーム東京にも快勝しての優勝でした。特に1位・2位戦では自分たちのペースに相手をハマらせて見事な勝利でした。
そして中部電力は予選リーグから1度も負けずの完全優勝を達成。今大会はロコ・ソラーレのほかにも北海道銀行、富士急と優勝候補がたくさんいたにもかかわらず無敗での優勝。しかもロコ・ソラーレとは予選リーグ、1位・2位戦、決勝と3度戦ったんですが、戦う毎に点差を開き、決勝戦では中盤で勝負をつけたという快勝ぶりでした。
今大会中部電力はほとんどの試合が接戦でしたが最終的には勝っているという展開が多くみられました。選手たちを見ているといつも笑顔が絶えず、どんな展開でも最終的には勝てるという自信がその笑顔から見て取れました。
両チームとも世界選手権の戦いが楽しみです。
それからYouTubeではアーカイブが残っているのですが、2月21日現在、予選リーグのロコ・ソラーレ対中部電力が3万7000回以上と本当にすごいことになっています・・・