いよいよ来週の火曜日から日本カーリング選手権が行われます。
昨年のピョンチャンオリンピックで女子のLS北見が銅メダルを獲得して、「4年に1度」と言われたカーリング人気が引き続き続いている中での今大会。なかなか注目度は高いそうです。
今大会もYouTubeでの中継を担当させていただきます。
そのYouTubeの登録者数も大会前にもかかわらず非常に多くしていただいていると聞いています。
昨年はオリンピックの関係もありオリンピックに出場したLS北見、そして男子のSC軽井沢クラブが出場できなかった大会でもありました。
しかし今年はその両チームも参加、さらに昨年優勝の富士急、札幌国際大学や女子では北海道銀行、中部電力、男子は昨年札幌国際大学のメンバーに敗れ準優勝に終わったコンサドーレなど各9チームが出場します。
展望はまた次回として、今回は個人的に悩んでることを書きたいと思います。
今年も軽井沢国際の実況をさせていただきました。その時に感じたことなんですが、今、一般のみなさんに「カーリングと言えば?」と聞くと「そだねー!」とか「もぐもぐタイム」という答えが返ってくるのが多いと思います。
確かにこれらの言葉は昨今のカーリング人気を持続させている言葉でもあるのは間違いありません。各メディアでもカーリングを取り上げる際、必ずといっていいほどどちらかの言葉が使われます。
しかし果たして現場の方(特に選手たち)はどう思っているのかと考えてしまうのです。
これら2つの事はカーリングの本質ではない。でも何か「まずそれから!」という感じで使われている気がしてなりません。そだねーともぐもぐタイムがないとカーリングじゃないという空気が流れているような感じがしてしょうがないんです。
確かに必要は必要です。そだねーはLS北見のコミュニケーションで使用しているわけですし、もぐもぐタイムにしても選手の大事な栄養補給時間なのです。
しかし何か取り上げられ方が違う気がしてしょうがないのです。
あくまでもそだねーやもぐもぐタイムは『脇役』であり『主役』ではないのです。
そういいながら、私もそれをとりあげないかと言われればとりあげたい衝動にはかられます。実際軽井沢国際でも1度取り上げました。
しかしその言葉を主役にするのではなくてあくまでも脇役で使わなければいけないと思っています。
例えば、もぐもぐタイムでいうと食べていること自体ではなくて食べている物が何なのか、それによってどんな栄養を補給しているのかに焦点が当たってほしいと思う次第で・・・。
私が選手の立場だったら、カーリングのきっかけとしてその言葉で入るのは良いと思うのですが、やはり試合を見るのを増えてくるとカーリングの本質を見てほしいなと思うのです。
しかしまだ一部のカーリングファンはその2つの事を求めているのも事実です。それを期待している方が多いと思います。
だから無視するわけにはいかない・・・
今大会そのバランスを取れるか考えながら実況していきたいと思います。
日本でその言葉が『脇役』になったとき、カーリング人気はゆるぎないものになっている、私はそう信じています。