11月3日、サッカーJ3リーグ第30節が行われ、FC琉球がザスパクサツ群馬に4-2で勝利し、勝ち点を63に伸ばし、残り3試合を残して2位鹿児島ユナイテッドFC(残り4試合)に勝ち点15差をつけて見事J3初優勝、J2昇格を決めました。
琉球のキム・ジョンソン監督はチームビジョンとして攻めて攻めて3-1で勝つという方針を持っています。昨年もそれにチャレンジして終盤まで昇格争いを演じましたが、なかなか勝ち点を伸ばせず6位 に終わりました。
そして今年は藤枝MYFCで攻撃の中心だった枝本選手を獲得。さらに元日本代表の播戸竜二選手を獲得しました。
より一層攻撃力を増した琉球がその破壊力をいきなり開幕戦で披露したのです。
私は琉球の今季ホーム開幕戦を実況させていただきました。カターレ富山との対戦でスコアーは4-3。終盤追い上げましたが、逃げ切り見事勝利をしました。
元々、富樫選手、富所選手、昨季途中から加入した中川選手など攻撃力ある選手が揃っていましたが、そこに枝本選手が入り、開幕戦では積極的にシュートを打つシーンが目立ちそして4得点、勝ち点3を手繰り寄せたのです。
この時にいいスタートを切ったなと思いました。その後第3節から6試合勝ち無しが続いて躓いたかにみてたのですが、そこからが昨年との違いでした。得点は取って失点は最小限に抑える、非常にバランスが取れた試合を展開。沼津、秋田と昨季上位フィニッシュしたチーム相手に確実に勝ち点3を獲得。快調に首位を突き進んでいきました。
そして迎えた9月22日、2位鹿児島との直接対決。前節琉球はG大阪U-23に敗れてどうだろうと思っていたのですが、ふたを開けてみれば4-0の完勝。続く沼津との上位対決も4-1で勝っていよいよJ2昇格が近づいていきました。
そして今月の3日、3位のザスパクサツ群馬相手でも4-2で勝って見事J2昇格、さらにJ3優勝も一気に決めたのです。
キム・ジョンソン監督が3年間続けたビジョンが見事J3優勝という結果をもたらしました。キャプテンのGKパク・イルギュ選手も中心選手が自分たちで動いてくれていて後ろから指示をするのも楽になっていると話していた通り、選手たちが成長を見せてみごと結果に繋げました。
来季は初めてのJ2の舞台で戦います。おそらく3-1で勝つというチームビジョンは変えないと思います。J2のチームにどれだけそれが通じるのか、いまからワクワクしています。