夏の甲子園、100回の記念大会ということで何かと地方大会の開幕前から盛り上がっていましたが、気が付けば残りは準決勝と決勝のみとなりました。
数年前は仕事の関係もあり甲子園大会全試合全イニングを観ることもありましたが、今年は別の仕事もありなかなかゆっくりとテレビを観ることもできない状態です。
甲子園大会、全体を見ると投手がインコースをどんどん攻めている印象が強いです。近年その傾向はみられていたのですが、ただ今年はインコースを攻めてデッドボールが少ない気がします。それだけピッチャーのコントロールが良くなっている証拠でしょう。一つ間違えると長打になってしまうインコースをきっちり攻めることによっていわゆる『打のチーム』といわれる高校がなかなか得点できないという試合も多くありました。
ここ最近「打つチーム」を作らないと都道府県の代表になれないという傾向があり、どのチームも打力を強化してきています。そして甲子園大会でも好成績を収めるという形が多かったですが、やはり投手力もそこそこ整っていないと上位進出は難しいと感じています。
そしてもう一つ、『一人で投げ抜く』というチームが多かった気がします。金足農の吉田投手を筆頭に下関国際の鶴田投手など全試合完投する試合が多かったかなと思います。
近年は選手の将来性やこの暑さを考慮して複数投手がいないと・・・とよく話していますが、来年以降はどんな傾向になるか、また注視していきたいと思います。(球数に関してはまたの機会に)
そんな中、大阪桐蔭は順当に強さを見せています。試合を見て、投打のバランスが素晴らしいというのが率直な感想です。個々の能力が高いのは当然ですが、それがチームとしてしっかり機能してここぞというときの集中力は素晴らしいと思います。初戦の作新学院、そして3回戦の高岡商と接戦に持ち込んで相手も勝つチャンスはあったと思うのですが、それでも大阪桐蔭の戦いぶりは落ち着きそのもの、なかなか隙がない戦いぶりです。
そして何と言っても金足農。金足旋風と言ってもいいくらい見事な試合でベスト8まで勝ち上がりました。3回戦の横浜戦は(失礼を承知でいいますが)本当に秋田代表!?というくらい横浜相手に力勝負で勝った試合でした。あの逆転3ランホームランは痺れました。
ぜひともいい状態で吉田投手と大阪桐蔭打線の対決が見たいと思う私は欲張りでしょうか(笑)
明日休養日を挟んで準決勝、決勝となります。
ゆっくり休養して残り2試合、選手の皆さんは良い状態で迎えてもらいたいと思います。