第100回全国高等学校野球選手権記念三重大会が25日に閉幕しました。
優勝したのは白山高校。2年前まで部員不足で10年連続初戦敗退が続いていた同高校。しかし東監督の情熱と学校も協力して部員を集め、見事甲子園の切符を勝ち取りました。
今大会を振り返るといきなり波乱が待っていました。今年春のセンバツでベスト4に進み準決勝でも大阪桐蔭を苦しめた三重高校が松阪商業に5-2で敗れました。三重高校は三重大会初出場以来55大会連続(1度の不出場は除く)初戦を突破していましたが100回大会でその記録が途絶えるということになりました。
ただ、抽選で対戦相手が決まってから三重vs.松阪商は1回戦屈指の好カード、三重高が初戦で敗れるならここと思っていた方も多かったと思います。
でもいざそれが現実になると衝撃が走りました。まさに今大会を象徴する出来事がいきなり訪れました。
その後も昨年夏の出場校、津田学園も四日市高校にサヨナラで敗れ初戦で姿を消す結果に。さらにプロ注目の投手を擁していた菰野高校も3回戦で白山高校に敗れて、シード校4校中3校がベスト8に進めないという波乱の展開になりました。
そしてベスト4に勝ち上がったのが、唯一のシード校いなべ総合学園、三重高を下して勢いに乗る松阪商、20年ぶりの夏の甲子園を狙う海星、そして急激に力を蓄え3回戦で菰野を倒した白山の各高校でした。
そして準決勝。いなべ総合学園vs.松阪商はいなべ総合の投手を見事に打ち崩した松阪商が8回コールドで勝ち上がり、そして海星vs.白山は序盤にパンチを浴びせた白山が海星の追い上げを振り切り決勝に勝ち上がりました。
そして決勝は松阪商vs.白山の戦いに。準決勝と同じく白山が先制パンチを浴びせ、松阪商の焦りを生み5回に6点のビックイニングを作った白山が8-2で59年ぶりの松阪商を下して見事100回大会の三重の代表となりました。
私も15年ぐらい三重大会で実況させていただいてますが、まさか白山高校が甲子園に行くなんて全く想像していませんでした。白山高校には甲子園でも自慢の打撃と思いっきりの野球で旋風を巻き起こしてほしいと思います。