昨日の14日からプロバスケットボールのB.LEAGUEが観客を入れない形での再開に踏み切りました。
しかしこの2日間で再開することの難しさを感じました。
すでに大相撲が先週の日曜日から無観客での開催をしており、いろんなスポーツが延期や開幕延期をしている中でB.LEAGUEのこの決断は私個人としては非常に素晴らしいことだと考えていました。
観客を入れない形はどんなものか、それはカーリングで経験しているので競技やアリーナの広さは違えどある程度わかっていることだったのでそこに違和感は感じず、むしろワクワク感の方が大きかったです。
しかしいざ蓋をあけてみると、まず実況を担当した滋賀は外国籍選手が出場しないことに。チームからリリースされた通り、新型コロナウイルスの影響ということでした。
これはある程度私は想定外でした。でもよくよく考えると文化の違いがあれどやはりここは日本で海外程爆発的に患者も増えていないと訴えたところで効果はないでしょう。関係者の話もありましたが再開を決めた直後にNBAの選手に陽性反応が出たことの影響が大きいと感じました。その場所で戦っていた選手はやはり感染リスクに反応したんだと思います。
今節滋賀は東地区の雄、アルバルク東京との対戦だっただけにやはり外国籍選手がいないのはどう考えても不利でした。
しかし選手たちは連敗はしましたが、最後まで果敢に戦っていました。それから一部で出場しなかった外国籍選手に批難が集まっているということも言われてますが、そこは選手の考えであり、クラブが承諾をしたわけで、さらに選手たちもこの3人にリスペクトを持っているわけでそれをファンが批判するのはおかしいと思います。確かに大事な時期に欠場は痛いですが、現状を考えたり、選手を考えると早朝するべきだと思います。そしてこれを承諾したクラブにも拍手を送りたいと思います。
「コロナ怖い。滋賀の外国籍選手3人が欠場」という見出しをつけた某新聞社の記事は悲しくなりましたしちょっと許せませんね・・・。
影響はそれだけかと思っていたら14・15日にそれぞれ1試合が中止になってしまいました。
まず14日は川崎対北海道が試合開始直前に中止となりました。
直接的な原因は北海道の3選手に微熱が見られたこと(コロナウイルスの目安である37.5度には達していないという報道)で中止となりました。
そして15日は千葉対宇都宮が中止に。こちらはレフリーの方が37.5度の発熱が見られたということでこちらも試合予定時間を過ぎて協議をしたが結局中止ということになりました。
この2つの事象。確かに現状怖い側面はあると思います。特に千葉の事象は37.5度の発熱があったわけてこれは新型コロナウイルスの可能性も考えられるわけですから慎重になるのもわかります。
こんな時だから慎重になるのは重々承知の上でいいますが、微熱(37度台)はしょっちゅう出てると私は感じます。当然人によって個体差があり平熱の高い人、低い人がいるわけでおそらく平熱の高い人はちょっと体を動かすだけで37度なんてでると思います。普段そんなに熱を測ることがないので感じませんがそんなもんだと思います。なので微熱が出たからってなんでもかんでも中止にしたりするのはいかがなものかと思います。
医師を待機させておいて熱が出た時には状態を聞いて医師に判断してもらうとか。37度4分までならOKとかそういったきちっとした数字を出してもよかったかなと思います。
なんでもかんでも37度台だから即アウトというのもどうなんだろうとつくづく思います。
しかし実際中止が2試合もでたので週明けに再びこのまま続行するのかどうするのか競技をすることになったようです。
結論がどうなるかはわかりませんが、たとえレギュラーシーズンが打ち切りになったとしても批判はしてほしくないです。よく批判のひとつに「やっぱり」とか「ほらみたことか」という人がいますがそれは違うと思います。これは再開してわかったことです。再開しないとわからないことだらけなんです。だから私は再開をした決断は英断だと思うし、尊重すべきことだと思います。
15日のアルバルク東京のルカ・バヴィチェヴィッチHCと田中大貴選手のインタビューを是非聞いていただきたいです。正直この2人にもいろんな葛藤があったと思います。中断、再開にあたってコンディションやモチベーションの維持や上げ方も難しかったと思います。それを表現した言葉にすごく重みがあったと思います。これがアルバルクの強さなんだと感じました。
クラブ、選手、チームスタッフ、関係者、ブースター一人一人の思いはいろいろあると思います。
それは大変複雑なものです。正直正解、間違いなんてはっきりわかるものは少ないと思います。
ここでは私の意見を述べましたが当然違うご意見もあると思います。ただ今はそんなギスギスしたことを考えず、素直に単純にB.LEAGUE見ていて楽しい!スポーツって面白い!って思う日が戻ってくることを期待するだけです。