松村千秋選手・谷田康真選手(松村・谷田)の優勝で幕を閉じた今大会。大会全体を通して日本のMDレベルが上がってきている印象を受けました。
大会序盤の予選リーグ、試合を見ていて一番安定していたのは松村・谷田でした。インタビューでも答えていましたが早い段階で氷を読み切り、ショットを正確に決めている印象でした。この調子が最後まで続けばひょっとして、という気持ちを私は持っていました。
予選中盤から終盤、接戦の試合もありましたが全勝で勝ち抜いた松村・谷田。決勝トーナメントに入っても準々決勝で吉田・松村、準決勝で吉田・清水に勝利して決勝へ。
決勝の相手は結成してから公式戦国内負けなしを誇っていた藤澤・山口との対戦でしたが、その最強ペアにも勝利して見事初優勝を飾りました。
優勝した2人は4人制でも日本選手権連覇を経験して、さらにスキップ経験がありしかもスイープも大好き。ある意味ミックスダブルスに一番適している2人が組んで優勝したというのは納得できる結果ではないかと思います。
3年前から始まった強化委員会推薦枠で4人制の強豪チームからも出場できるようになりました。選手に話を聞くと4人制の選手はショットの正確性があり、元々MDをしている選手はこの大会では経験がいきると話していました。ただ今回の優勝チームはその2つを兼ね備えている感じがするので世界選手権を経て今後も組み続けるとしたらかなりの強豪チームになるのではないかと思います。
まずは世界選手権、ここで良い成績を残してこの先につなげてほしいと思います。